
最近は腕時計が売れないという。
ここでいう腕時計とは、電池やバッテリーを動力源としない、
いわゆる「機械式時計」だ。
価値観の移り変わりだし、仕方の無い事だろうが、
そこには歴史の中で培ってきた技術や美学というものがあり、
そこにしかない魅力というものが、必ず存在する。
時計の歴史は17世紀まで遡り、
現代の精密機器において、これほど歴史の長い物は機械式時計以外に存在しない。
それはいわゆる「家電」には無い独特の魅力があり、定期的にしっかりとメンテナンスさえ行えば、
理論上は半永久的に使用し続ける事が可能である。
それは「道具」であり、同時に「装備」であり「アクセサリー」でもある。
長年の付き合いの道具というものは、
その人にとっての歴史の一部となる。
それは使用し続けた人間にしか分からない、
そこだけに存在する、何物にも変えがたいストーリーが生まれる。
物を所有しない現代だからこそ、
「消費」するのではなく、共に「歩む」
厳選した一生モノのアイテムとして、
是非一本は持っていたいところだ。
それはきっと、貴方の人生を彩るものとなるだろう。