
地元。
これほど多くの人々に愛されていて、
尚且つ閉鎖的で人の可能性を狭めるものは存在しない。
生まれ育った土地。
他の土地に住んだ事も無ければ、
そこから旅行ですらろくに出た事も無い。
そんな人も居る事だろう。
それは環境の変化を嫌い、極めて保守的であるといえる。
または幼少期からの付き合いを大切にしているとも言えるが、
同時にしがらみや人生の足かせになる縁も多い。
また、地元という閉塞的な環境に身を置くという事は、
相互監視の関係性が成立してしまいがちで、新しい事にチャレンジするという精神も機会も、そもそもその発想自体も、著しく奪われてしまう。
コロナ以降、
人々はより閉塞的になり、
閉鎖された環境に身を置かざるを得なくなった。
「外へ出る」という行為を、
よりリスクがあるものと認識してしまう事で、
地元というコミュニティを、
更に愛さらざるを得ない心理へと押し立てる。
それはあなたが選択した結論では無い。
無意識にそうせざるを得なかったと言う事だ。
それは、人材の行き来を大きく阻害し、
結果として「日本」というコミュニティの衰退を意味する。
人類は他の土地や人・人種と交わる事によって、経済的にも文明的にも進化をしてきた。
コミュニティを脱却し、
交わる事によって、新たな英知へと至ってきた。
それは人間の本質的には、
大昔から何も変わらない。
あなたが「保守的」になると言う事は、
見方を変えれば最大のエゴイズムであり、
人間というコミュニティそのものの成長をストップさせる行為である。
家族や仲間を大切に想って身をそこに置いているのならば、
それは大きな間違いかもしれない。
あなたのチャレンジや成長を望まない人間は、
家族であろうが、それは各々の自己愛の他ならず、
あなたは本当の意味で愛されているとは言えない。
あなたの飛躍そのものを応援し、喜びを感じてくれる人間以外は、人生から排除すべきだし、
それはその土地を離れてみると、
手に取るようによく分かる。
そして互いの中で依存し合っていただけで、
互いにその存在が大きな価値が無かった事にも、いずれ気付くだろう。
先ずは自分を取り巻く全ての人や環境、
自分自身の選択を一度全て疑い、
俯瞰して見てみるのも良いかもしれない。