
太陽光が強さを増す夏の時期、
「熱中症」といえば日中の直射日光によって引き起こるイメージだが、
油断が出来ないのが「夜間熱中症」だ。
日中に外壁が温められ、その熱が蓄えられ夜間に屋内に放射熱となって放出されることにより、室温が著しく上昇することによって起こる症状だ。
身体のだるさ、目眩や火照り、発汗など、
活動中の日中であればこれら初期症状に気付く事ができるが、
睡眠中の無意識下においては気付く事が出来ず、気づけば重症化しているという事も珍しく無いという。
年齢問わず「熱中症」で亡くなるケースの約30%が、この「夜間熱中症」によるものだ。
季節の変わり目や初夏においてはなかなか判断しにくいが、
日中発汗する程晴れ間が続いた日は、迷わずクーラーを点けて寝るなど、予防線を張った対策が必要である。
就寝前には必ずコップ一杯の水を飲み、
エアコンや扇風機などの空調のチェック、
余裕があれば室温計なども設置してみても、良い目安になるかもしれない。
対策をしっかりととり、体調を崩す事無くこの時期を乗り切りたいものだ。